皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、トルコリラ円についてのレポートを紹介します。<br/><br/>陳さんはまず、『今週のトルコリラ円はもち合いで推移しそうだ』と述べています。<br/><br/>『新興国通貨の動向を見る際に重要なポイントの一つは「実質金利」だろう。実質金利=名目金利(政策金利)−物価上昇率(インフレ率)。トルコリラ:政策金利17.0%−物価上昇率15.61%=実質金利+1.39%』と説明しています。<br/><br/>2月のトルコ消費者物価指数(CPI)について、『前年比15.61%上昇となった。市場予想は15.39%上昇だった。2月のCPIは、前月比0.91%上昇となった。市場予想は0.7%上昇だった』と伝えています。<br/><br/>次に、『今週18日のトルコ中銀理事会では、政策金利の引き上げ(17.00%→18.00%)が予想されている。市場では、トルコとブラジルが、20カ国・地域(G20)参加国で今年初めて利上げに踏み切ると見込んでいる』と解説、『トルコでは、インフレ率が上昇しており、実質金利がマイナスに転じてしまうと再びリラ安ショックが起きかねない』と示唆しています。<br/><br/>昨年11月に大胆な金融引き締め策を行ったことでリラが反発に転じていることから、『トルコ中銀当局としても、この流れを変えたくないだろう』と考察しています。<br/><br/>また、『米国のバイデン政権との関係もトルコリラの動向を左右しそうだ。イスタンブール証券取引所のハカン・アティッラ最高経営責任者(CEO)が8日に辞任、アティッラ氏は米国で対イラン制裁に違反する罪で服役したことがあり、1月に発足したバイデン米政権に配慮した人事だとの見方が有力。トルコはロシア製地対空ミサイルの導入などを巡り、米国と緊張関係が続いている』と述べています。<br/><br/>続けて、『トルコはバイデン米政権の発足後、対米関係の打開を目指している。トルコのエルドアン大統領は米国のトランプ前大統領と個人的に親密だったといわれている。だが、1月にバイデン大統領が就任した後、同氏とは電話でも話していない』と言及しています。<br/><br/>一方、『トルコと米国はいずれも北大西洋条約機構(NATO)に加わる同盟国にもかかわらずバイデン政権や米議会はトルコの人権状況などに厳しい姿勢をみせる。米国がハルクバンクに対して巨額の制裁金を科したり、トルコがロシアから導入した地対空ミサイル「S400」を巡って米国がトルコに新たな制裁を発動したりする可能性が浮上している』と伝えています。<br/><br/>こうしたことから、陳さんはトルコリラに関して『14.00円~15.00円』のレンジで推移すると予想しています。<br/><br/>参考にしてみてくださいね。<br/><br/>上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の3月16日付「トルコリラ円今週の予想(3月15日)」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。<br/><br/>フィスコリサーチレポーター 花田浩菜<br/><br/><br/><br/>

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