皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、トルコリラ円についてのレポートを紹介します。<br/><br/>陳さんはまず、今週のトルコリラ円について『不安定な展開が続きそうだ』と述べています。<br/><br/>続けて、『28日の外国為替市場で、トルコリラは対ドルで2020年11月に付けた安値を下回り過去最安値を更新した。トルコ中央銀行の金融政策は、エルドアン政権下で不透明感が増しており、市場では懸念の声が強まっている』と伝えています。<br/><br/>エルドアン大統領は3月、タカ派のアーバル前中銀総裁を解任し、後任に与党・公正発展党(AKP)の元国会議員でハト派のカブジュオール氏を据えました。その後、副総裁も更迭しました。『市場は度重なるエルドアン大統領の中銀への介入に嫌気している。また、政治的にもエルドアン大統領の支持率が過去最低になっているようだ』と解説しています。<br/><br/>また、『トルコのインフレ懸念が依然として強い。今週は3日に発表されるトルコ5月消費者物価指数(CPI)は前年比予想+17.25%と前回+17.14%を上回る見通し。同日発表される5月生産者物価指数(PPI)も前年比予想+37.50%と前回+35.17%を大幅に上回る見通し。カブジュオール総裁は4月にインフレがピークになるから利上げする必要ないと述べていたが、見通しの甘さが指弾されそうだ』と言及しています。<br/><br/><br/>さらに、『5月のトルコ中銀会合では、政策金利こそ据え置いたものの、前回まで盛り込まれていた「金融引き締めスタンスを維持する」との文言が削除されるなどトルコ中銀が利上げに対して積極的な姿勢を見せていない。そのため、市場は、6月17日のトルコ中銀理事会で大幅な利上げが行われないだろうと懸念している』と伝えています。<br/><br/>4日には格付け会社ムーディーズによるトルコの格付けが公表される予定です。陳さんは、『4日には5月米雇用統計が発表されるが、前月より大幅に改善する見込み。ドル買いが強まった場合、週末要因も合わさってトルコリラの再急落も予想されるだけに注意が必要だろう』と考察しています。<br/><br/>こうしたことから、トルコリラ円の今週のレンジについて、『12.50円~13.50円』と予想しています。<br/><br/>参考にしてみてくださいね。<br/><br/>上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の6月1日付「トルコリラ円今週の予想(5月31日)」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。<br/><br/>フィスコリサーチレポーター 花田浩菜<br/><br/><br/>

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